出産時のQ&A 

質問:「入院時の持ち物を教えてください。」

回答:
以下を持ち物リストの参考にしてください。また、これらをご主人にパッキングしてもらい、どこに何があるか覚えてもらってください。入院中から出産時までにかばんから物を取り出す役目はご主人です。 

入院時の持ち物

  • 下着2枚くらい(産褥ショーツ、もしくは大きめの下着。血液で汚れてもいい物をご用意ください。) 
    ※ 替えの下着を用意してくれない病院もあります。
  • ビーチサンダル(妊婦さんはシャワーに入ったり血液・羊水などでぬれるので、ビーチサンダルが便利です。)
  • ご主人用ビーチサンダルと水着
  • コンタクトレンズの方、目薬とめがね
    ※院内は非常に乾燥しますので、コンタクトレンズが取れやすいです。 痛みでコンタクトレンズが流れ出てしまう場合があります。この2点はかばんの手前ポケットすぐ出せるところに保管しておくとよいです。
  • ご主人用の食事 3食、ご自分用1食(産後用)
    ※出産、特に初産は長時間かかります。途中で買いに行くことも出来ませんので2〜3食くらい用意しておくと良いでしょう。自分産後用におむすびなど、腹持ちの良い物も用意しておきましょう。
  • 水 ※ 病院が用意してくれるものは水道水です。
  • 自分のお気に入りの音楽。CDなど数枚用意。
    ※BC Women's Hospital ではCDプレイヤーを利用できますが、他の病院ではカセットテープのみの所も多いです。事前に調べておきましょう。
  • カメラ、ビデオ (自由に撮影できます) ビデオ撮影に3脚持参すると便利です。
  • バースプラン (どんな出産にしたいか考えておきましょう)
  • ビニール袋3枚(大:自分が着てきた洋服入れ用、中:靴入れ、小:下着用)
  • MSPカード


入院中/退院時に必要な持ち物

  • 前ボタンのパジャマ上下
    ※ ベットにいる間は授乳がしやすいようにトップだけ着ます。病院から支給されるガウンは後ろ開きのため授乳には不向きです。 ベットから立ち上がり部屋を出る機会がある時に下をはきます。
    ※ 悪露が出ている時期は、下着・シーツ等汚します。 自分でトイレに行けない方はしばらく看護婦さんがナプキンも替えてくれますので、着替えさせてもらえやすいものがいいでしょう。
  • 歯ブラシ、歯磨き粉、タオル (各自分用、ご主人用)
  • 太目の輪ゴム(数本)とバスタオル1枚
    ※ 会陰が避けた場合のドーナツクッションを自分で作ることができます。会陰が切れず、クッションが必要とならない場合もあります。 購入せず、あるもので済ませましょう。 
  • 授乳用まくら
    ※ あったら非常に便利です。専用のものがない場合は、大人用枕を3〜4個余分にご用意ください。
  • ご主人用のまくら
  • 赤ちゃん退院用の洋服
    ※ 暖かめの服をご用意ください(下着+パジャマ+つなぎ上着)
  • 綿棒10本くらい (おへそをきれいにします。)
  • 自分の退院用服 (赤ちゃんが産まれてもお腹はすぐに小さくなりませんので、妊婦服を着用します。)
  • ペン(数本) 
    ※ Birth certificate, child benefit申請用紙の記入、及び,授乳・排便等の記録管理のため。
    退院帰宅後はこれらを記入する時間も無いくらいの忙しさです。手のあいている時、提出する全ての書類に記入しておきましょう。
  • ベビー用カーシート
    ※車を持っていない方でタクシー使用や徒歩で帰宅する方も必ずご用意ください。退院日が決まった時点でお部屋に持参ください
  • ベビー用ブランケット
  • バスタオル1枚 ※
    ※くるくる細長く巻いて、カーシートにいる赤ちゃんの頭、肩の周りをクッション代わりにします。
    ※店で売っているカーシート用枕は、退院時に使用できませんのでご注意ください。

<参考>
BC Women's Hospitalの駐車代は、24時間で$10です。雨の日用に地下駐車場もあります。Richmond Hospitalは24時間で$12です。
Burnaby General Hospitalの駐車代は、24時間で$10.50です。 エマージェンシーを前にして、右の地下駐車場が便利です。
24時間チケットを購入すると、その時間内でしたら1枚のチケットで入退場が何回でも可能です。


質問:「主人が立ち会うのを嫌がるのですが、立ち会わなくても大丈夫ですか? 」

回答:
私の出産体験記でも分かると思いますが、こちらの医療システムで出産する場合、ご主人の立会いなしではとても心細いです。嫌がるのならどうしてなのか聞いてみましょう。 

もしご主人が血液を見るだけで倒れそうとおっしゃるのなら、出産シーンの見えにくい産婦さんの頭側で手を握ってくれてるだけでも心強いです。ご主人が出張などでどうしても立ち会えないのであれば、日本から家族を呼び寄せたり、仲のよい友達に立会いを頼むのもいいでしょう。

お友達が立ち会ってくれるのなら、ある程度強い陣痛が来るまでに自宅まで来てもらい、病院まで一緒に行ってもらいましょう。 たとえタクシーを呼んだとしても病院への手荷物をご自分だけで運ぶことは難しいと思います。

 

質問:「カナダは日本より入院期間が短いようですが、問題はないのでしょうか?

回答:
そうですね、日本は膣分娩で初産の平均入院7日間、経産5日間です。 カナダでの膣分娩は初産・経産共に自分でトイレに行けるようになってから24時間で退院が可能です。
後は産婦さんの体調や産んだ時間、医者次第で入院時間が延びたり縮んだりします。
私達カナダに住んでいるものは医療費用を政府が負担してくれているので、日本のように長期入院とはいかないのが現実です。
通常奥さんが入院中はご主人にも入院を半強制させたり母子同室にするのも、看護婦の仕事を切り詰め医療費負担を少なくするためです。
入院日数が少ないのも同じ理由です。
*参考までに2013年03月で、ウーマンズ病院で滞在する一泊基本料金がCAD$500、シンプルなお産にかかる費用がCAD$5000です。
シンプルとは誘発剤、痛みを抑える薬、IV等も一切使わない自然なお産のことです。 ここでの一泊とは、午後11時に入院して日にちが替わる12時までの1時間も一泊と考えます。

では短い入院をカバーするために、カナダではどんなサービスが退院後あるでしょうか?
退院翌日コミュニティーナースが自宅訪問し、経産婦さん・赤ちゃんの健康管理をしてくれますね。 
もし赤ちゃんの体重が生後から下がり続けるようであれば、上がるまで毎日来てくれます。
他にこのようなチェックをコミュニティーナースはしてくれてます。

  • お母さんの体温・血圧・脈を計り、便・尿があったか聞きます
  • 帝王切開をしたお母さんの縫った切り口の確認
  • 会陰が切れていて直りが気になる場合は、リクエストすればチェックします
  • 赤ちゃんの体重が上がらない場合、授乳の間隔、あげ方の指導があります
  • 赤ちゃんに黄疸が出てないか確認します
  • 赤ちゃんの寝方を確認します(カナダでは仰向け寝が規則)
  • 赤ちゃんにビタミンDを毎日1mg与えるよう伝えます
  • 家の中の適度な室温チェック、赤ちゃんの服装、お母さんが赤ちゃんに洋服を着せる仕方(無理やり腕を袖に通してないか)
  • お母さんの心の変化(ホルモンバランス、ご主人との関係、産後ブルーにかかっていないか等をそれとなく聞いたり、窺います)
  • お乳は出ているか
  • お風呂の入れ方、お乳のあげ方をこの時確認できます(必要な方は聞きましょう)
  • 悪露の確認
  • 子宮の回復具合

気になることはメモし、ナースにすぐ答えがもらえるようにしておくと安心です。

カナダで産後ケアーを維持するには、次のどれか1つが守れればいいでしょう。 

  • 産後一ヶ月ご主人に仕事を休んでもらい、家事一般を手伝ってもらう
  • ご主人がどうしても長期休暇取れない場合、不足分を日本の家族・親戚もしくは義理の家族にお願いする
  • 上記2つのうちどちらも無理な場合、現地(カナダ)で家事手伝をしてくれる方を個人的に探す

自分は体力に自信があるからと、産後ケアーを怠り頑張りすぎないよう注意しましょう。
代々受け継がれてきた伝統産後ケアーをご紹介します
  • 冷たい水に手をつけないでください
  • 風邪に当たらないでください
  • お風呂、シャワーはできるだけ入らずせめて3日待つといいでしょう
  • 特に髪の毛を洗うのは伸ばし伸ばしにしてください
  • 食事は体を温める食材を選びましょう(寒い地方で採れる野菜、果物)
  • 産後1ヶ月は上げ膳据え膳
  • 本を読んではいけません
  • 昔にはないものですが、インターネットを長時間(使用時間30分以内に!)使用するのも禁物です
  • 赤ちゃんが自分の体から出ると、経産婦の体温が1度下がります。冷えには十分気をつけてください。

 

 
Copyright (C) 2013 mosmosfamily.com